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うつ病治療のツートップ「薬物療法」と「心理療法」

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どちらが効くのか? 「薬物療法」vs「心理療法」

うつ病を治すためには、何よりも休むことが大事です。したがって、うつ病の一番の治療法は「休養」ということになります。

そのうえで、「薬物療法」と「心理療法」の2つの治療法が並行して実施されるのが一般的です。

しかし、薬物療法に関しては、「副作用がある」といった声が聞かれます。

一方の心理療法に関しては、「時間がかかる」といった声が聞かれます。

そして、薬物療法・心理療法のどちらにも共通して聞かれるのは、「効果がない」といった意見です。

なぜ、このような声が聞かれるのでしょうか?

答えは簡単です。

薬物療法も心理療法も「効果がない」と言われるワケ

薬物療法も心理療法も、どちらも「効果がない」という意見があるのはなぜか?

それは、うつ病の種類や症状に応じて、適切な選択や活用が行われていないからなのです。

たとえば、「非定型うつ病」と診断して、薬物療法だけを実施する医師がいる一方では、「大うつ病」と診断して、心理療法だけを行う医師がいるということです。

ここ数年の間には、マスコミやインターネット上で取り上げられたことで、「新型うつ」の存在が注目されるようになってきました。

「新型うつ」は、一般に若者に多く見られるもので、従来の「非定型うつ」や「気分変調症」がこれに該当します。

つまり、「新型」という言葉がついていますが、実は決して新しいものではないのです。

この「新型うつ」の特徴は、普段は気分が落ち込んでいたとしても、楽しいことがあると一時的に気分が良くなることがあるというところです。

そして、「新型ではないうつ(昔のうつ病)」、すなわち「内因性うつ病」や「メランコリー親和型うつ病」などに効果がある薬物の効果が薄いとされているのです。

つまり、一口に「うつ病」と言ってもさまざまな種類があり、それぞれに合った薬を使わなければ効果が期待できないということなのです。

にもかかわらず、「新型うつ」の患者に対して、医師の中には「昔のうつ病」に効果があった薬を使用するよう指示するケースがあり、効果が得られず治療が長引いてしまうことがあるようなのです。

こうしたことから、うつ病治療に使われる薬に対する不信感や不安感が生まれ、いつしか「効果がない」とまで言われるようになってしまったようなのです。

以前は薬を使わないのが一般的だった

現在では、うつ病治療においては薬を使うのが当たり前のようになっていますが、以前はまったく異なる状況がありました。

実は、薬を使うのが一般的になったのは、比較的、最近のことと言えるのです。

さかのぼること約30年前の1990年ころまでは、精神科などの医師がはっきりと「うつ病」と診断したとしても、薬を使用することはまずありませんでした。

なぜなら、うつ病はその人の性格や考え方の問題として捉えていたため、薬で治療するようなものではないと考えられていたからなのです。

このころにはすでに抗うつ薬が登場していましたが、治療の主軸とは位置づけられておらず、あまり使用されていなかったのです。

一躍注目されるようになった「抗うつ薬」

それまであまり日の目を見ることがなかった抗うつ薬でしたが、その後、「抗うつ薬は効果がある」との啓発活動として、薬が効く人には「うつ病」と診断して、薬を使いましょうという動きが盛んになりました。

その結果として、いつしか「うつ病には薬を投与する」という流れが生まれ、定着するに至ったようなのです。

「薬物療法」と「心理療法」は車の両輪

うつ病治療において薬物の投与が一般的になったとはいえ、それだけでうつ病が治るというものではありません。

やはり、「心理療法」も忘れてはならない重要な存在なのです。

心理療法にもさまざまな種類があり、主なものとしては、「認知行動療法」「認知療法」「精神分析療法」「対人関係療法」などがあります。

このほか、「心理教育」「疾患教育」といったものもあります。これらは、うつ病の人の話をしっかり聞き、病気の説明を十分に行い、今後の治療方針を理解してもらうということです。

これだけで症状が改善されるケースがあるというので、これも立派な「心理療法」と言えるのです。

では、「薬物療法」と「心理療法」、どちらが大切なのでしょうか? そして、どちらが効果があるのでしょうか?

これは、どちらかに決められるものではなく、どちらも同じように大切であり、どちらも効果があるのです。

うつ病の人にもさまざまタイプがあるため、治療法もそれぞれによって異なります。

薬物療法と心理療法の両方をうまく組み合わせていくことで、より大きな効果が期待できるものなのです。

したがって、「薬物療法」と「心理療法」は、どちらが効果があるか、といったように比較するようなものではなく、うつ病の人の症状や状態に合わせて実施されるものなのです。

つまり、「薬物療法」と「心理療法」は、まさに「車の両輪」のようなものであり、どちらかだけでは十分とは言えず、両者がともに噛み合って回転することで初めて、最大限の効果を発揮するものなのです。

「カウンセリング」も心理療法

ここまで「薬物療法」と「心理療法」について解説してきましたが、ひとつ疑問に思った人もいるのではないでしょうか?

「カウンセリングは心理療法とは違うの?」

そんな疑問を抱いた人もいるはずです。

カウンセリングは、心理療法のひとつであり、すべての心理療法の基本と言ってもいいでしょう。

このカウンセリングについては、「カウンセリング」って、どういうもの?をご覧いただければと思います。

日本うつ病サポート協会の「心理カウンセリング」についても詳しく解説していますので、ぜひ参考にしていただきたいものです。

以上のように、「薬物療法」「心理療法」そして、心理療法の基本とも言える「カウンセリング」は、うつ病の人の症状や状態に合わせて、それぞれを組み合わせるなどして実施されるものなのです。

このうち「カウンセリング」を希望される人は、一度、日本うつ病サポート協会運営のカウンセリングサロンクローバーにお気軽にご相談いただければと思います。

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