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カウンセリングと精神科・心療内科の違いは?

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どれを選べばいい?~カウンセリングと精神科・心療内科

「気分が落ち込む」「何もやる気が起きない」「やけに身体がだるい」「朝、起きるのが異常につらい」・・・。

そんな心身の不調を感じた時、多くの人はまず「疲れているせいだろう」とか「寝不足だからだろう」と考えようとしてしまいます。

なぜなら、自分が何らかの病気かもしれないと思うと怖くなってしまうからです。

ですから、「疲れているだけ」「寝不足だから」→「たいしたことない」=「自分は大丈夫」と思いたいからなのです。

しかし、この考え方を続けて、心身の不調を放置すると、ますます悪化し、取り返しのつかないことになりかねません。

だからこそ、少しでも「ヘンだな」と思ったら、早めに専門家の判断を仰ぐことが大事なのです。

そうは言っても、上記のような不調があらわれた時に、すぐに「よし、カウンセリングを受けよう」とか「病院(精神科・心療内科)に行こう」と思い立ち、素早く行動に移す人は少ないでしょう。

それでもやはり、どんな病気も早期発見・早期治療によって、重症化するのを防ぎ、短期間での改善が見込めるのです。

それは、身体的な病気に限らず、心の病についても、まったく同じことが言えるのです。

自分に何が起きているのかわからない

いくら早期発見・早期治療が大事とはいえ、上記のような症状があらわれた時に、多くの人は、「自分に何が起きているのかわからない」というケースがよくあります。

ただ、心理的な病気の知識がない人でも、「身体の問題」か「心の問題」かの見当がつくことがあります。

特に「気分が落ち込む」とか「やる気が起きない」といった症状の場合は、身体の問題ではなく、心の問題だろうということが想像できるはずです。

そうなると、次に考えるのは「何科に行くべきか?」ということではないでしょうか?

ただ、ここで最近では「カウンセリング」というものも選択肢として考える人が多くなってきています。

つまり、この段階では「病院に行くほどでもない」という考えがあるからです。

ただ、その一方では、「やっぱり病院に行ったほうがいいのかな?」といった迷いが混在しているケースも多くあります。

そのような場合、それなら病院に行く前に、「カウンセリングを受けて、病院に行くほどかどうかを聞いてみよう」と考え、カウンセリングを受けるケースが増えてきているというわけなのです。

もちろん、自分の判断で「病院に行こう」と考える人も多くいますが、その場合は「精神科と心療内科のどっちがいいのか?」ということで悩むことが多いようです。

つまり、冒頭で例示したような症状があらわれた時の選択肢としては、「カウンセリング」「精神科」「心療内科」の3つが挙げられ、この中から選ぶことが求められるのです。

では、どうやって選べばいいのか?

この疑問の答えを知るためには、まずはそれぞれの違いや特徴を知っておかなければならないのは言うまでもないでしょう。

カウンセリング、精神科、心療内科では、対象としているものが違う

心の不調を感じた時には、カウンセリング、精神科、心療内科のいずれかに行くことが大事ですが、それぞれ対象としているものが違うので、そのことを理解したうえで選ぶ必要があります。

それぞれをわかりやすく説明すると、次のようになります。

≪カウンセリング~心や人間関係の悩みが対象≫

カウンセリングが対象としているのは、人(自分含む)の心や人間関係に関する悩みが中心となります。

よく、「心の病気」を対象としていると勘違いしている人がいるようですが、カウンセリングでは、「心の病気」そのものを対象としているわけではありません。後述しますが、「心の病」を対象としているのは、「精神科」ということになります。

カウンセリングを行なう「カウンセラー」や「心理士」は、医師ではないので、医療行為は行なうことができません。

具体的には、「診断」や「投薬治療」は行なえないということです。

では、何をするのかというと、カウンセリングではカウンセラーが相談者(クライエント)の話を聞きながら、その人自身が悩みや問題を解決したり、成長していくことをサポートしていきます。

カウンセリングの時間は、短いところでは40分程度。長いところでは最長90分。一般的には60分というところが多いようです。

回数に関しては、相談内容やその人の心の状態によりけりなので、ケースバイケースということになるでしょう。

もちろん、1回で済む場合もありますが、たいていは数回から数十回、期間にすると、数週間から数ヶ月、長い場合は数年ということもあり得ます。

前述のようにカウンセリングは医療行為ではないため、保険が適用されません。

そのため、それぞれのカウンセリングルームなどが設定している料金を自費で支払わなければなりません。

カウンセリング1回当たりの相場は、地域などによってかなりの幅があり、5,000円~12,000円程度といったところでしょうか。

もっとも一般的なのは、45~60分6,000円前後と考えていいでしょう。

参考までに、日本うつ病サポート協会運営のカウンセリングサロンクローバーでは、うつ病相談4,750円(税込)、総合カウンセリング5,500円(税込)、うつ病再発防止コース6,600円(税込)、いずれも時間は60~90分となっています。

≪精神科~心の病気が対象≫

精神科が対象としているのは、「心の病気」そのものです。

具体的には、うつ病や統合失調症といった「精神疾患」(=心の病気)ということになります。

ここでは、医師による医療行為が行なわれます。

診察では、病気の治療に向けて、生活習慣の改善などのアドバイスのほか、必要な指示が行なわれます。

また、薬物療法も並行して行なわれることが多いため、必要に応じ、抗うつ薬や精神安定剤(抗不安薬)、睡眠導入剤などの薬が処方されます。

診察時間については、初診の際には30~90分ほどかけて、これまでの経緯などが聞かれます。

それ以降の通院時の診察時間は、15~20分程度が一般的です。

初診時よりも短くなりますが、その時間内で診断を行ない、経過に合わせて薬が処方されることになります。

医師は多くの患者を診なければいけないため、初診時を除けば、どうしても診察時間が短くなってしまいます。

だからといって、短くても大丈夫というものではありません。

医師によっては、初診でさえ10分足らず、その後は3~5分というところもあります。

そして、ロクに患者の状態を診もせずに、薬だけ処方し、その種類や量をどんどん増やしていくというケースも見られます。

そのような場合は、転院を検討したほうがいいかもしれません。

通院している医師に不信感を抱き、通い続けるかどうか迷われることがあれば、当協会運営クローバーでのカウンセリング時にご相談いただければ、可能な範囲で対応させていただきます。

≪心療内科~ストレスなどが原因の身体症状が対象≫

心療内科と精神科の違いがよくわからないという人が多くいますが、それも致し方ない部分があるので、ここで改めて整理し、確認しておきましょう。

心療内科は、ストレスなどが原因で、胃潰瘍や喘息などの身体的な症状が生じる心身症などを対象としています。

このことからもわかるように、心療内科と精神科はまったくの別物ということになります。

また、「内科」と言うだけあって、文字通りの内科医出身の医師が多いのは確かです。

しかし、ここからが紛らわしいことに、次の2つのタイプがあるのです。

(1)精神科出身なのに「心療内科」という看板を出している医師

(2)内科もしくは心療内科出身で「心療内科」の看板を出している医師

なぜこのような紛らわしいことをするのかというと、そこには患者のことを考えた、ちゃんとした理由があるのです。

世間ではいまだに「精神科」に対する偏見や差別意識があるようです。

そのため、患者からすると「通いにくい」、もしくは「通っていることを知られたくない」という思いが強くあるようです。

こうした気持ちに配慮して、「精神科」という名称はあえて使わずに、「心療内科」という名称を使用するケースが多いのです。

しかし、いくら患者のことを配慮しているとはいえ、かえって混乱を招き、結局、どこを選べばいいのかがわかりにくくなっているという現状があるのも事実です。

ではどうすればいいかというと、その病院のホームページやパンフレットなどを見て、医師の経歴や所属している学会などを確認し、参考にするといいでしょう。

迷ったらまずはカウンセリングを

日本うつ病サポート協会運営のカウンセリングサロンクローバーには、毎日、多くの方々がさまざまな悩みを抱えてご相談に来られます。

そうした悩みの中には、「自分はうつ病なんだろうか?」「病院(精神科・心療内科)に行ったほうがいいんだろうか?」といったご相談もあります。

また、「自分に何が起きているのかわからない」「どうすればいいのかわからない」といった不安を抱えてご相談に来られる方も少なくありません。

当協会運営クローバーには経験豊富なカウンセラーが数多く在籍しており、いつでも対応できるように、みなさんをお待ちしております。

どこに行けばいいのか迷ったら、まずは当協会クローバーのカウンセリングをご利用ください。

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