パニック障害をカウンセリングで克服する
日本うつ病サポート協会のカウンセリングサローンクローバーでは、一般的な心理カウンセリングだけではなく、うつ病に特化したカウンセリングも行っています。
だからといって、うつ病以外の病気には対応していないというわけではなく、日々、さまざまな病気や症状で悩んでいる人が多く訪れます。
その中でも、最近、目立って増えているもののひとつとして挙げられるのが「パニック障害」です。
そこで今回は、パニック障害克服のためのカウンセリングについて解説していきましょう。
パニック障害の3大症状を知る
パニック障害の症状は、大きく分けて、「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」の3つがあります。
まずはそれぞれについて簡単に説明しておきましょう。
【強い不安や恐怖が伴う~パニック発作~】
パニック障害の中心的な症状のひとつに「パニック発作」があります。
パニック発作では、強い不安や恐怖のほか、激しい動悸や発汗、身体の震え、息苦しさ、胸の痛み、吐き気、めまい、しびれ、ふらつき、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ、死ぬのではないかという恐怖といった、さまざまな症状が同時にあらわれます。
発作があらわれた場合、その症状の激しさから救急車を呼ぶケースがあります。しかし、パニック発作は比較的短時間(長くても20分程度)で自然に症状が治まるので、病院に到着する頃には症状が治まっているというケースもあります。
【また発作が起きるのではないか?~予期不安~】
次に「予期不安」とは、強い症状が同時にいくつも生じるパニック発作を繰り返し経験することによって、「また発作が起きるのではないか?」という不安にとらわれてしまうことを言います。
特に、以前、発作が起きた場所に対して不安を感じるようになることがあり、その場所に行けなくなってしまうこともあります。
また、電車の中で発作を経験した場合は、電車に乗ることができなくなってしまうこともあります。これは、地下鉄やバスなどでも同じことが言えます。
【人が集まる場所が怖い~広場恐怖~】
最後に「広場恐怖」は、「広い場所が怖い」のではなく、「広場のように人が集まる場所が怖い」という意味です。
わかりやすい例を挙げると、いわゆる「人混み」に対して恐怖を感じるというものです。
これは、周囲からの圧迫感に過敏になり、その状況に置かれると、不安や恐怖だけではなく、動悸や息苦しさなどの身体症状があらわれることもあります。
圧迫感という観点から考えると、狭い空間や窓がない部屋、エレベーターの中、地下室、ビルの中、地下街、公共交通機関(電車や地下鉄、バス、新幹線、飛行機など)に対しても不安や恐怖を感じるようになることがあります。
特に公共交通機関に不安や恐怖を感じて乗れなくなると、通勤・通学などができなくなるなど、社会生活に支障をきたすケースも少なくありません。
パニック障害の治療法は?
【症状を軽減する薬物療法】
パニック障害の治療においては、主に抗不安薬(精神安定剤)を服用し、不安や恐怖といった症状を軽減していく方法がとられるのが一般的です。
しかし、こうした薬物療法は症状を抑える対症療法にすぎず、根本治療にはなりません。
そこで重視されるのが、カウンセリングをはじめとする心理療法ということになります。
パニック障害の治療では、自律訓練法や認知行動療法、そしてカウンセリングなどが有効とされています。
【心身を落ち着かせる自律訓練法】
パニック発作に対して、短時間で心身を落ち着かせる効果がある訓練法です。これを習得することで、発作が起きた際に自分で対処できるようになります。
【発作が起きた場所・状況に慣れていく認知行動療法】
パニック発作が起きた場所や状況を避ける行動が強く見られる場合に、その場所・状況に少しずつ慣れていくようにする方法です。
【原因となっているストレスの解消&不安な気持ちを解き放つカウンセリング】
カウンセリングでは、その人が抱えているストレスを特定し、解消していくことや、不安な気持ちを正直に話し、心から解き放つことを目指します。これにより、気持ちが楽になるだけではなく、ストレスを溜めない生活習慣を作っていくことができます。
日本うつ病サポート協会のカウンセリングサロンクローバーでは、カウンセリングによって相談者の心に寄り添い、不安な気持ちを受け止めて理解し、気持ちを楽にしてもらうことに重点を置いています。そのうえで、ストレスへの対処法、生活習慣の見直しなど、幅広い視点からサポートしていくことを目指しています。