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「うつ病かも?」と思ったら、何科に行けばいい?

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うつ病では「どういうとき」に「何科に行くか」が重要

気分が重く「うつ病かも?」と思ったとき、インターネット上の「うつ病チェックリスト」や「うつ病診断アプリ」などを試してみるのもいいかもしれません。

そして、チェックリストやアプリで「うつ病」という診断結果が表示されたことがきっかけで、病院を受診しようと考える人もいるようです。

たしかに、こうしたツールは大変便利で役立つものではありますが、それだけで「自分はうつ病に違いない」と決めつけるのは好ましいことではありません。

もちろん、チェックリストやアプリを試してみようと思うということは、心が疲れているからであるのは間違いないと思います。

だからこそ、早い段階で、ストレスを溜めない考え方や、ストレスを解消する方法を身に着けることが大事なのです。

そこでまず初めに考えたいのは、「どういうときに」病院を受診したほうがいいのか、ということです。

どういうときに病院を受診するか?

普段の生活の中で「気分が重たい」「気持ちが晴れない」「なんだか憂うつ」と感じることがあると、「もしかすると、うつ病かも?」と思う人もいるはずです。

もちろん、そう感じたとき、早めに対処するのは大変よいことですが、病気の知識がない人にとっては、「わざわざ病院に行くほどのことか?」と疑問を抱き、受診をためらってしまい、そうこうしているうちに病状が悪化してしまうというケースもあります。

そんなこともあり、どういうときに病院を受診したらいいのか判断に迷う人も少なくないようです。

では実際のところ、どういうときに病院を受診すればいいのでしょうか?

自分が本当にうつ病かどうかを判断するのは難しいものです。

そこで、精神科の医師は、次の3つの要素を照らし合わせて総合的に判断しています。

(1)「量的なもの」

これは、悲観的な考えになったり、心の動きが鈍くなるなどの程度が大きいということです。

たとえば、極端に憂うつで食事もできないとか、「生きていても仕方がない」などと考えてしまうといったケースが挙げられます。

(2)「質的なもの」

これは、「憂うつ」の内容のことを指し、明らかに自分のせいではない出来事であっても「自分のせいだ」と捉えてしまうといったものです。

たとえば、「景気が悪いのは自分のせいだ」とか、「会社の業績が落ちたのは自分のせいだ」、あるいは「自分は罪深い人間だ」などと考えてしまうというものです。

(3)「持続期間的なもの」

症状がどれくらいの期間続いているのか、ほぼ毎日症状が出るかなど、症状の持続期間のことです。

世界的な標準としては、「2週間以上の持続」とされています。

以上のように、うつ病かどうかの判断は、「量的なもの」「質的なもの」「持続期間的なもの」という3つの要素から総合的に判断します。

これら3つの要素に当てはまると思うようであれば、病院を受診したほうがいいでしょう。

特に、「憂うつ感」や「自責の念(自分を責める気持ち)」、「希死念慮(自殺願望)」が2週間以上続く場合は、うつ病である可能性が高いので、早めに受診するようにしましょう。

うつ病が疑われる場合、何科に行けばいいのか?

前述の基準に照らしてうつ病が疑われる場合、次に疑問に思うのは、「何科に行けばいいのか?」ということでしょう。

一般に思い浮かぶのは「精神科」や「心療内科」ではないかと思います。

こうした診療科に抵抗がない人は、「精神科」や「心療内科」を受診すればいいでしょう。

ただ、抵抗を感じる人も少なくないので、無理にこうした診療科である必要はありません。

また、何科を受診するかは、その人の状況によって違っても構わないのです。

たとえば、会社勤めのサラリーマンやOLなら、会社に配置されている「産業医」に相談するという方法があります。そのうえで、専門医を紹介してもらうのもひとつの手です。

また、信頼できる「家庭医」がいる場合であれば、その「家庭医」に相談してみるといいでしょう。

さらに、更年期の人であれば、「婦人科」を受診するのも有効な方法です。

なぜなら、更年期の人はホルモンのバランスが乱れて精神的に不安定になる傾向があるためです。

近年では婦人科でもうつ病の知識や関心が高まっており、各種の治療法も登場しているので、女性の場合はまず婦人科を受診するのもいいでしょう。

「うつ病かも?」と思ったら、早めの受診&カウンセリングを

心に不調を感じたら、どのようなルートでも構わないので、とにかく早めに受診し、早期発見・早期治療に結びつけることが、重症化を防ぎ、早期の回復へとつながることを忘れないでください。

日本カウンセリング普及推進協会運営のカウンセリングサロンクローバーでのカウンセリングでは、相談者の方々の話をじっくりお聞きしたうえで、受診が必要かどうか、何科に行くのがよいかといったご相談にも対応していますので、お気軽にお越しいただければと思います。

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