日本うつ病サポート協会の「心理カウンセリング」
「カウンセリング」とは、相談者が抱えている問題や悩みなどに対して、専門的な知識や技術を用いて行われる相談援助のことを言います。
そのため、最近では、「美容カウンセリング」や「結婚カウンセリング」「就職カウンセリング」といったように、さまざまな分野で使われるのを耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
ここで言う「カウンセリング」は、もちろん「心理カウンセリング」のことです。
日本うつ病サポート協会のカウンセリングサロンクローバーでは、うつ病の人向けの「うつ病相談」に限らず、心の病全般に関する「心理カウンセリング」を行っています。
では、この「心理カウンセリング」とは、いったいどのようなものなのでしょうか?
「カウンセリング」という言葉を聞いたことはあっても、受けたことがある人はまだまだ多いとは言えません。
そのため、当協会のカウンセリングルームを訪れる人の中には、「こういうところに来るのは初めて」とおっしゃる方も少なくありません。
こうしたことから、最初は緊張している場合が多くありますが、本当はもっと気軽にお越しになり、どんなことでも遠慮なくお話しいただきたいというのが、私たちの願いでもあるのです。
さて、あらためて、「心理カウンセリング」についてご説明していきましょう。
心理カウンセリングの需要が急速に増加
近年、社会の複雑化やスピード化により、過大なストレスを抱え、心に不調をきたしたり、さまざまな原因によって、心に深い傷を負ったり、深刻な悩みを抱えて苦しんでいる人が増加しています。
そのような社会背景を抱える現代という時代の要請に応えるように、心の問題を解決するために「心理カウンセリング」の需要が著しく増加しています。
心理学の専門的立場から心の問題と向き合う
「心理カウンセリング」は、心理学の専門的な知識を基礎に、相談者(来談者、クライエントとも言う)の悩みや苦しみに共感しながら、問題解決に向けて一緒に考えていくこと、と定義されています。
心理学の専門家としてのカウンセラーが、その専門的な立場から、相談者に共感し、寄り添って、心の問題に向き合い、解決のために、ともに歩いていくのです。
「カウンセリング」と「コンサルティング」の違いは?
「カウンセリング」という言葉は、心理相談などの領域だけではなく、さまざまな分野で使われる言葉であることは前述のとおりです。
この「カウンセリング」とよく似た使われ方をすることがある言葉に「コンサルティング」と呼ばれるものがあります。
これは、ある分野に関する相談に対して、その道のプロと言える専門家が、その持てる知識を提供したり、具体的なアドバイスを与えるというものです。
この「コンサルティング」の現場においては、「心理カウンセリング」とは異なり、相談に来られる人に対する「共感」は特に必要とされません。
この「共感」が特に重視されるかどうかが、「カウンセリング」と「コンサルティング」の一番の違いと言っていいでしょう。
「心理カウンセリング」はオーダーメイド
心の問題や悩みは人それぞれです。すべての人が抱える、あらゆる苦しみに対応した、万能薬のような解決策など存在しません。
また、単純にパターン化したり、分類したりして、画一的に対処するといったことができるものでもありません。
したがって、「心理カウンセリング」では、相談者一人ひとりとじっくり向き合い、その人個人の問題や悩みを的確に把握し、それに合った解決策を考えていく必要があります。
つまり、「心理カウンセリング」は、その人だけの、いわば「オーダーメイド」の解決法を一緒に探り、協力して作っていくものなのです。
このことからもわかるように、「心理カウンセリング」は、カウンセラーが相談者に一方的に「施す」というものではなく、両者が手を携えて、ともに進めていく「共同作業」であるとも言えるのです。
「心理カウンセリング」は「1対1」が基本
「心理カウンセリング」は、基本的に、相談者とカウンセラーが1対1の面接形式で対話をするというコミュニケーションを通して行ないます。
「基本的に」と断ったのは、必ずしも「1対1」とは限らないためです。
たとえば、夫婦間の問題であれば、カウンセラーと相談者夫婦の「1対2」というケースもありますし、親子間の問題であれば、カウンセラーと相談者親子の「1対3」というケースもあり得ます。
もちろん、こうしたケースでは、相談者個別に面談をする場合もあるので、一概には言えません。
いずれにせよ、「心理カウンセリング」は、カウンセラーと相談者の「1対1」で行なわれるのが基本となります。
カウンセラーと相談者が一緒に考え、探し、作っていく
「心理カウンセリング」では、相談者に、悩みやつらい状況などについて自由に話してもらいます。
それに対してカウンセラーは、徹底的に耳を傾けます。そして、相談者が話す内容を否定することなくすべてを受け入れます。
こうすることで、相談者が抱えている問題点を明らかにしていきます。
そうやって見えてきた問題点を、心理学の専門的立場から分析し、具体的な解決策を一緒に探していきます。
時にはカウンセラーから相談者に対してアドバイスをすることもあります。
しかし、基本は両者が一緒に考え、探し、作っていくというものなのです。
こうした対話を続けていくことで、相談者の心は安定し、余裕が生まれ、視野が広がり、抱えている問題や苦しみの本質的な解決につなげていくのが「心理カウンセリング」なのです。
日本うつ病サポート協会のカウンセリングサロンクローバーでも、相談者の心に寄り添い、問題の解決策を一緒に考えていく「心理カウンセリング」や「うつ病相談」を行なっています。
つらさや苦しさを一人で抱え込まず、ぜひ私たちカウンセラーにお話しいただき、一緒に考えていきましょう。